企画展の紹介

過去の企画展

学鷲の軌跡
―学徒出陣80年―

2023年07月22日(土) 2023年10月31日(火)

場所:知覧特攻平和会館 企画展示室

学徒出陣から80年
学鷲と呼ばれた彼らの軌跡をたどる

 戦中、満20歳を迎える男性は徴兵検査を受け、兵役に服する義務がありました。その中で、大学や専門学校など高等教育機関に在籍していた学徒は26歳まで徴兵が延期される特権が与えられていました。しかし、昭和18年10月、戦争の長期化と戦況の悪化により徴兵猶予が停止され、いわゆる学徒出陣により軍に入営していきました。
 陸軍では学徒らを対象にした特別操縦見習士官の制度を設け、劣勢を挽回すべく航空要員の養成を急ぎました。昭和18年10月入校の1期生から4期生まで、およそ8,000名が航空の道に進みました。
 沖縄戦では陸軍の特攻隊員1,036名が特攻戦死されていますが、そのうち273名が特別操縦見習士官の出身です。
 本企画展では、彼らの遺筆や関連資料の展示、関係者の証言映像、時代背景と訓練、特攻隊員になる経緯を紹介します。学徒出陣から80年の節目に、学鷲と呼ばれた彼らの軌跡をたどっていただき特攻の史実をより深く知っていただけたら幸いです。




-入営-


第55振武隊大岩泰雄大尉の手記.jpg

第55振武隊 大岩泰雄大尉が入営前に書いた手記

神戸経済専門学校に通っていた大岩大尉は、「吾々学徒は遂に銃を執って立つべきときが来た」

と入営に対し思いを綴りました。




-志願-


第56振武隊金子範夫大尉の日記.jpg

第56振武隊 金子範夫大尉の日記

特攻隊に命じられたあとの日記には、「覚悟は既に決っている 今更未練は毛頭ない」

と書き遺されていました。



-出撃-


出撃前、地図を広げて作戦を練る第165振武隊員.jpg

出撃前、地図を広げて作戦を練る第165振武隊員。

第165振武隊員は、学徒からパイロットになった特攻隊員が多く所属していました。


会場イベントのご案内

学芸員による関連講座

学芸員が企画展の内容について詳しく解説します。

日時:2023729日(土)、8月12日(土)、8月26日(土)

時間:10時30分~、14時30分~ (約30分)

会場:講話室

定員:約30

・参加費無料(入館料のみでご参加できます)

・事前申し込み不要。時間になりましたら会場までお越しください。

会場イベントのご案内

学芸員によるギャラリートーク

学芸員が展示のみどころを紹介します。

日時:2023年8月5日(土)、9月9日(土)、10月7日(土)

時間:10時30分~、14時30分~ (約30分)

会場:企画展示室

定員:約20名

・参加費無料(入館料のみでご参加できます)

・事前申し込み不要。時間になりましたら会場までお越しください。

INFORMATION

通常通り開館しています

開館時間:9時〜17時
(入館16時半まで)