企画展の紹介

過去の企画展

平和祈念交流展 ある従軍カメラマンの追憶
-義烈空挺隊員と家族の片影

2022年07月15日(金) 2022年09月30日(金)

場所:知覧特攻平和会館 企画展示室

義烈空挺隊を出撃直前まで記録し続けた従軍カメラマン・小柳次一と、
戦後に再会した義烈空挺隊の家族の片影に迫る

熊本県の健軍飛行場の三角兵舎前で記念写真を撮る義烈空挺隊と小柳次一[前列中央が小柳]
(平和祈念展示資料館 所蔵)


 戦後77年を迎える今夏、知覧特攻平和会館(鹿児島県南九州市)と平和祈念展示資料館(東京都新宿区)は、両館の所蔵資料を通して、戦争の悲惨さや平和の大切さを伝えるための交流展を開催します。

 昭和20(1945)年5月、従軍カメラマンとして最前線で活動していた小柳次一(こやなぎ つぐいち)は、熊本県の健軍飛行場で義烈空挺隊に密着取材を行いました。隊員が出撃する直前までかたわらで過ごし、家族への遺書や手紙をしたためて爆撃機に搭乗する最期の姿を収めます。死地へおもむく隊員にカメラを向けるのはやるせないことでしたが、全てを記録しなければいけないと自分に言い聞かせて撮影しました。
 終戦から20年後の昭和40(1965)年、小柳は戦争写真展を開催し、義烈空挺隊の勇姿を公開します。それは、残された家族に対する自身のつとめであり、亡くなった隊員への鎮魂の想いでもありました。
 本交流展では、小柳の軌跡を振り返るとともに、写真や遺書・手紙を通して、義烈空挺隊員の素顔に迫ります。

◆平和祈念展示資料館HPはこちら




02_搭乗機内で待機する新藤少尉[右](平和祈念展示資料館 所蔵).jpgのサムネイル画像

搭乗機内で待機する新藤勝少尉[右](平和祈念展示資料館 所蔵)

義烈空挺隊に所属した新藤少尉は、出撃直前まで妻に多くの手紙をしたためていました。
企画展でその手紙を展示します。



04_義烈空挺隊員の血書(知覧特攻平和会館 所蔵).jpg

義烈空挺隊員の血書(当館 所蔵)


当館が所蔵している義烈空挺隊の貴重な遺品も展示します。



05_写真展で夫に“再会”した長谷川少尉の妻ともらい泣きをする小柳(平和祈念展示資料館 所蔵).jpg

写真展で夫に“再会”した長谷川少尉の妻ともらい泣きをする小柳(平和祈念展示資料館 所蔵)


従軍カメラマン・小柳次一が撮影した義烈空挺隊の写真は、
戦後に隊員と家族をつなぐ役割を果たしました。
当時、再会の場となった写真展の様子も残っています。

会場イベントのご案内

両館の学芸員によるギャラリートーク

知覧特攻平和会館 企画展示室

本企画展は、知覧特攻平和会館と平和祈念展示資料館の交流事業になります。交流展開催を記念し、両館の学芸員が企画展示室で展示資料を解説する特別イベントを実施します。

開催日時:7月16日(土)
10:30~11:00/14:00~14:30(各回30分)

・参加費無料(入館料のみでご参加できます)

・事前申し込み不要

※新型コロナウイルス感染予防に準ずる形での開催となりますため、当日参加人数を限らせていただく場合がございます。予めご了承ください。

会場イベントのご案内

企画展講座「小柳次一が撮影した義烈空挺隊」

知覧特攻平和会館 講話室

従軍カメラマン・小柳次一が記録した義烈空挺隊とはどのような特攻隊だったのか。
本講座では企画展の内容について、当館学芸員が詳しく解説します。

開催日時:7月23日(土)、8月6日(土)、8月20日(土)
10:30~11:00/14:00~14:30

・参加費無料(入館料のみでご参加できます)
・事前申し込み不要
・各回定員30名

※8月20日の回は両館の学芸員によるギャラリートークに変更になりました。
10:30~11:00/14:00~14:30(各回30分)
場所:企画展示室

ぜひお気軽にご参加ください。

INFORMATION

通常通り開館しています

開館時間:9時〜17時
(入館16時半まで)