企画展の紹介

開催中の企画展

~はがくれ隊(震天制空隊)隊長/第19振武隊長~ 空と海の特攻 四宮 徹少佐

2024年07月19日(金) 2024年11月15日(金)

場所:知覧特攻平和会館 企画展示室

四宮 徹少佐(※戦死後の階級)は敵機に航空機で体当たりする空対空特攻と艦船への空対艦特攻の2つを実施した特攻隊員です。
本企画展は四宮少佐の遺品を中心に展示し、空対空特攻、空対艦特攻の経緯や実際の状況を紹介します。これらの史実を知っていただき、その任務に殉じた隊員の心情に触れていただけたら幸いです。


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四宮少佐は陸軍航空士官学校を卒業後、飛行第244戦隊に配属されて東京防空の任務にあたりました。
飛行第244戦隊で編成された「はがくれ隊(震天制空隊)」の隊長となり、昭和19年12月3日の戦闘でB-29に体当たり攻撃を行い片翼を損傷しながらも奇跡的に生還しました。その後、四宮少佐は空対艦特攻の第2振武隊長(後に第19振武隊に改称)になり、昭和20年4月29日、知覧飛行場から出撃していきました。
四宮少佐の遺品は日記、家族へ宛てた手紙や葉書、遺書など数多く残されています。そこには日々の反省、任務に対する責任感や闘志、家族を想う言葉が記されています。

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日記
昭和14年11月陸軍予科士官学校入校から対艦特攻の振武隊長となる昭和19年12月17日までの出来事、訓練内容、反省事項が記されている。
B-29に体当たり攻撃をした昭和19年12月3日の記述。
「ザマ―見ヤガレB29ノ馬鹿者」快ナル哉 然レドモ今少シ優秀ナル飛行機デ更ニ多数機ヲ以テセバ敵ノ野望等一挙ニ撃破スルモノヲト残念ナリ


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折本「魂」
四宮少佐をはじめ第19振武隊員、行動を共にした第18振武隊員の遺筆が記されている。


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綴方「四宮中尉ヲ讃フ」
昭和20年1月8日(純忠の神鷲讃仰の日)、四宮少佐の家族に熊本市内の少年団から自作の綴りが贈られた。


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出撃直前の遺書(昭和20年4月29日)
遺書は同行した河野少尉(整備班長)に託され、家族のもとに届けられた。

会場イベントのご案内

学芸員による関連講座

企画展の内容を詳しく解説します。

日時:2024年7月27日(土)、8月24日(土)、9月21日(土)

時間:10:30~/14:30~ (各回約30分)

会場:知覧特攻平和会館(講話室)

・参加費無料(入館料のみでご参加できます)

・事前申し込み不要。時間になりましたら会場にお越しください。

会場イベントのご案内

学芸員によるギャラリートーク

展示のみどころを企画展示室で紹介します。

日時:2024年8月10日(土)、9月7日(土)、10月5日(土)

時間:10:30~/14:30~ (各回約30分)

会場:知覧特攻平和会館(企画展示室)

・参加費無料(入館料のみでご参加できます)

・事前申し込み不要。時間になりましたら会場にお越しください。

INFORMATION

通常通り開館しています

開館時間:9時〜17時
(入館16時半まで)