04月30日(土)
四式戦闘機「疾風(はやて)」は1944(昭和19)年4月に制式採用された日本陸軍の主力戦闘機で、沖縄戦においては特攻機としても使用されました。
当館所蔵の疾風は、現存する唯一のもので、フィリピンでアメリカ軍に捕らわれ、性能を調べるために使われた後、民間に払い下げられ、個人や博物館を経て1997(平成9)年から展示されています。
今年3月には、これまでの保存状態調査の成果を報告書として刊行しました。今後も引き続き調査を行っていく計画です。
今日の平和会館
四式戦闘機「疾風(はやて)」は1944(昭和19)年4月に制式採用された日本陸軍の主力戦闘機で、沖縄戦においては特攻機としても使用されました。
当館所蔵の疾風は、現存する唯一のもので、フィリピンでアメリカ軍に捕らわれ、性能を調べるために使われた後、民間に払い下げられ、個人や博物館を経て1997(平成9)年から展示されています。
今年3月には、これまでの保存状態調査の成果を報告書として刊行しました。今後も引き続き調査を行っていく計画です。
第19振武隊の四宮徹少佐は、昭和20年4月29日に知覧から一式戦闘機「隼」で出撃し特攻戦死されました。四宮少佐は第19振武隊の隊長となる前は、米軍のB29に体当たりする任務を負った震天制空隊に所属していました。昭和19年12月に三式戦闘機「飛燕」で、左翼をB29の発動機に激突させ、左翼の先を失った飛燕を巧みに操縦して生還した方でもあります。四宮少佐の遺影は当館遺品室の4コーナーにあります。写真は当館展示の飛燕の模型です。
5月3日の知覧特攻基地戦没者特攻慰霊祭の準備を進めています。感染症対策をしたうえで、参列者を御遺族と御来賓に絞っての慰霊祭ですが、3年ぶりに御遺族とともに、戦死された特攻隊員を追悼し平和を祈る日を迎えられることに感謝して準備にあたっています。
知覧への空襲は、1945(昭和20)年3月18日に始まり、以降8月まで続くこととなります。当時の役場庶務課長であった三宅直矢の日記には、3月の空襲以降、警戒警報や米軍機が通過したことが記されています。
航空戦力撲滅を目的とした空襲で、知覧飛行場はもとより周辺の集落は、爆弾による爆発、焼夷弾による火災発生、機銃照射で多くの被害を受けました。
本日より、東京の平和祈念展示資料館において平和祈念交流展「息子として、兄として、父として 特攻隊員が遺した言葉」を開催しています。会場は新宿駅より徒歩10分、新宿住友ビル33階です。特攻隊員が遺した遺書・手紙、エピソードを紹介しています。入館は無料です、ご来場お待ちしております。(※5月5日には当館の語り部による講話も行います)
昨日紹介したトーチカから約450m離れた場所にもう一か所残っています。青戸飛行場には300m×2000m、200m×2800mの滑走帯がありましたが前者の滑走帯、中央付近の脇に向き合うように造られています。
知覧飛行場から南東へ約6kmの所に青戸飛行場がありました。昭和18年より陸軍の飛行場として建設が始まりましたが、昭和20年3月以降は空襲が激しくなり、未完成のままで終戦を迎えました。飛行場跡は茶畑などになっていますがトーチカや貯水槽、掩体壕などが残っています。
知覧特攻平和観音堂に続く参道の藤が見頃を迎えています。
5月3日には観音堂において、遺族や関係者の参列をいただき、第68回知覧特攻基地戦没者慰霊祭が行われます。
1945(昭和20)年4月22日から27日にかけ、陸軍の第四次航空総攻撃が行われ、67名の方が特攻戦死されました。
その中の一人、長谷部良平少尉が三角兵舎近くの切り株に腰かけ、日本刺繍の一種である絽刺しをしている姿を特攻隊員の身の周り世話をしていた高等女学校の生徒たちは、取り囲んで見物していたそうです。
船の航海灯に由来する航空灯。『日本海軍機の塗装 ソコハ何色?-零戦のバックヤード-』(宮崎賢治・中村泰三/共著 大日本絵画)によると、零戦の翼は左側が赤、右側は青(艦船は緑)となっていました。これは、当館が所蔵する零戦の翼でも確認することができます。
4月も下旬となり、穏やかな日が続いております。
これから、ゴールデンウィークを迎え、5月3日には知覧特攻基地戦没者慰霊祭も行われます。この機会にご来館いただき、命の尊さや平和について考えてみられてはいかがでしょうか。
1945(昭和20)年4月19日は、知覧飛行場周辺に爆撃があった日です。『知覧町郷土誌』によれば、戦時下役場庶務課長であった三宅直矢日記に「警報なきに敵機襲来し爆弾投下により打出口に家屋三戸爆破あり」とあります。
4月26日から東京都新宿区の平和祈念展示資料館で開催予定の平和祈念交流展「息子として、兄として、父として 特攻隊員が遺した言葉」において本館所蔵の資料が展示されます。
知覧飛行場から出撃し、戦死された穴澤利夫大尉(戦死後の階級)が婚約者の智恵子さんに宛てた手紙等が展示されますので、機会がありましたら是非、お立ち寄りください。
1945(昭和20)年4月17日、第3次航空総攻撃が行われ、鹿屋基地から飛行第62戦隊が4式重爆撃機「飛龍」に乗り出撃しました。
飛行第62戦隊の関連資料として、感状が平和会館の遺品室に展示されています。また、感状の他に所属した特攻隊員の遺品も紹介しています。隼の模型の右側に位置する立体展示ケース15にて見学することができます。
気持ちの良い晴れ空の朝を迎えています。当館隣にある特攻平和観音堂前の藤棚では藤の花が見頃を迎えています。
本日は通常の語り部講話や映像解説に加え、企画展講座を開催予定です。ぜひこの機会にお越しください。
語り部講話:11:00,13:30,14:45(各30分)※視聴覚室
DVD映像解説:10:00,12:00(各30分)※視聴覚室
企画展講座:10:30,14:00(各30分)※講話室
昭和20年4月12日から始まった第2次航空総攻撃(陸軍の特攻作戦)も15日で終了します。知覧をはじめとする特攻基地から出撃した特攻隊は沖縄嘉手納沖の米艦船を攻撃しました。この間、陸軍では73名の隊員が戦死されています。4月16日からは第3次航空総攻撃が開始されます。
開催中の企画展「千尋の海にいきて」に新しい解説パネル、資料を追加しました。伊舍堂中佐と家族の想い、伊舍堂中佐が率いた第17誠飛行隊員のことをより深く知っていただけたらと思います。
今週末の4月16日(土)に企画展講座を行います。10:30~/14:00~(各30分)と2回開催いたします。参加費無料(ただし、館内で行うので入館料は必要)、事前申し込み不要です。
沖縄戦における航空特攻は昭和20年4~7月にかけて行われました。そのため、この時期は各地の特攻基地跡で慰霊祭が開催されます。先週末、南さつま市の万世基地跡で慰霊祭が開催されました。ご遺族・関係者100名ほどが参列され、しめやかにおこなわれました。
77年前の4月12日、第2次航空総攻撃が開始され知覧飛行場から第20,43,69,103振武隊が出撃しました。この時の様子を報道班員が撮影しています。地上滑走する特攻機に桜の小枝を振って女学生が見送る写真です。館内奥の戦史資料室で当時見送った女学生の証言、その時の様子を綴った日記、女学校の校章が展示されています。
1945(昭和20)年4月11日は、沖縄戦に参加していた米軍の戦艦ミズーリが鹿児島県喜界島沖で特攻攻撃を受けた日です。この時、甲板に投げ出されて特攻隊員の遺体を米軍兵士たちは正式な水葬で弔いました。
当館は、戦艦ミズーリ記念館と戦禍を超え、2020(令和2)年8月15日に姉妹館提携を締結し、交流を行っています。
先週までは桜のピンク色が平和公園周辺を彩っておりましたが、今朝は観音堂隣の護国神社前の赤いツツジが鮮やかでした。4月に入り、慌ただしい日々が続いておりますが、今日は天気も良く、行楽日和となりそうです。コロナ感染予防対策をしたうえで、当館にもぜひお越しください。
当館周辺のソメイヨシノは葉桜となってしまいましたが、八重桜はこれから見頃を迎えます。昭和20年4月12日に出撃する特攻隊を女学生が桜の小枝を振って見送る写真が残されています。この時の桜は写真に写る花の形、女学生の証言から八重桜と考えられます。
4月も2週目に入り、朝夕は少し冷え込むもののだいぶ過ごしやすくなってきました。
今朝は、雲一つ無い快晴となり、会館の見学はもとより、戦跡巡りにも適した日になりそうです。
4月から知覧平和公園内にシェアサイクル茶巡(チャーリー)のサイクルスポットが整備されました。平和会館周辺の戦跡巡りなどにも御利用できます。
料金等の詳細については、南九州市商工観光課にお問合せください。
今から77年前の4月6日は、宮崎県新田原飛行場から大刀洗飛行学校の教官・助教で編成された誠飛行隊が出撃した日です。
また、海軍では沖縄防衛支援のため戦艦大和を旗艦とした第二艦隊が山口県徳山湾から出撃した日でもありました。
昨日は、8月15日に開催予定の第33回スピーチコンテスのPRと作品募集の広報等の協力依頼のため県内報道機関を訪問しました。作品は5月27日まで募集しております。平和の尊さ、平和の大切さを再認識する貴重な機会となると考えておりますので、多くの応募をよろしくお願いします。
77年前の3月26日、米軍は慶良間列島に、4月1日に沖縄本島に上陸を開始しました。沖縄戦における陸軍の特攻は3月26日から7月19日まで行われ、九州からは振武隊、台湾からは誠飛行隊が出撃しました。
南九州市内の観光周遊に便利なシェアサイクル『茶巡~チャーリー~』の運用がスタートしました。市内のサイクルポートで借りて、行き先にあるサイクルポートで返せます。知覧特攻平和会館から武家屋敷や周辺戦跡巡りなどにいかがでしょうか。景色をゆっくり眺めながらぜひ御利用ください。
シェアサイクル『茶巡~チャーリー~』→おじゃったもんせ かごしま南九州市 (minamikyushu-kankounavi.com)
4月になり、新たな気持ちを迎える季節となりました。
知覧では晴れ空の下で桜の木々が咲き香っています。今週末までが見頃になりそうです。
新刊のご案内です。『知覧特攻平和会館紀要 第4号』と『陸軍四式戦闘機「疾風(1446号機)」保存状態調査報告書Ⅰ』が刊行されました。紀要では特攻のお世話をしたなでしこ隊のことなどが、疾風報告書では機体の来歴や調査の詳細を紹介しています。紀要は1冊1000円、疾風の報告書は1500円で販売しています。