02月28日(月)
最近、戦争に関する報道等を耳にすることがあり世界情勢が揺れているように感じます。当館は、77年前に沖縄への陸軍航空特攻で亡くなった特攻隊員の資料を保管・展示している博物館です。特攻隊員の遺品を保存し、展示を来館者の方々に見ていただき、歴史の資料として研究を重ねることによって、世界恒久平和へわずかながらでも寄与できることを願っています。
今日の平和会館
最近、戦争に関する報道等を耳にすることがあり世界情勢が揺れているように感じます。当館は、77年前に沖縄への陸軍航空特攻で亡くなった特攻隊員の資料を保管・展示している博物館です。特攻隊員の遺品を保存し、展示を来館者の方々に見ていただき、歴史の資料として研究を重ねることによって、世界恒久平和へわずかながらでも寄与できることを願っています。
今日は、寒さも和らぎ、暖かい朝を迎えております。2月も明日までで、来週は3月に入ります。公立高校の入試試験もあります。受験生の皆さん、体調に気を付けて、もうひと踏ん張り、頑張って下さい。
今朝の平和会館駐車場。辺りが真っ白になるほどの霜に朝日がとても眩しくきれいでした。まだまだ寒くはありますが、外を歩いてみると、少しずつ春の訪れを感じます。
11月から始まった企画展「米軍が見たカミカゼ」の会期も2月28日までと残すところあとわずかになりました。米国国立公文書館の資料、映像を中心に紹介しています。
平和会館に通じる道に噴水の工事が進められています。御影石が付けられ、だんだんと噴水の形になってきました。来月、完成予定です。
本日より、当館と大和ミュージアムとの交流展(会場:広島県呉市)が開始しました。昭和20年4月6日、戦艦大和を旗艦とする第2艦隊は徳山沖を出航し、沖縄を目指しました。同日、宮崎県の新田原飛行場からは陸軍の特攻隊 誠第36、37、38飛行隊が出撃しています。交流展では4月6日に出撃した3隊に焦点を当て、紹介しています。
交流展「四月六日の空 ー誠飛行隊の出撃ー」は3月28日まで大和ミュージアム(広島県呉市)のガイダンスルームで開催しています。是非お越しください。
最近、SDGsのことが話題になることが多くなってきました。当館でも、SDGsの取り組みとして、お客様からいただいた千羽鶴を一定期間飾った後に再生紙として加工しメモ帳を作成しています。
本日、地元紙の南日本新聞で、2月11日から開催している「特攻をテーマにした小学生社会科作品展」が掲載されていました。鹿児島県内の小学5年生の児が、特攻の史実を調べてまとめたものです。御来館の際にはぜひ御覧ください。4月5日までの開催です。
平和会館では毎年3月末に、『知覧特攻平和会館紀要』を発行しています。学芸員らの調査研究成果や活動報告、資料紹介などをまとめたものです。現在、第4号発行に向けて編集作業を行っています。
平和会館では見学順路を特に設けていませんが、最初にロビー横の零戦展示室に入られるお客様を多く見かけます。この零戦は後ろに回り込んで操縦席や翼の部分を間近で見学することが可能です。当館にお越しの際はぜひご覧ください。
■本日の定時スケジュールが若干変更となっております。
・語り部の講話(約30分):11時、13時30分、15時30分
・特攻解説映像のDVD上映(約30分):10時、12時、14時45分
ホームページ内の、「「特攻」を知る」コーナーの「学習資料等のダウンロード」のページから、中高生向けの事前学習資料をダウンロードすることができます。修学旅行や社会科学習で来館を検討の皆様、ぜひ御活用ください。また、御要望があれば学校へ印刷物をお送りすることも可能ですので、御連絡ください。
昨日の記事に関連して、飛行戦隊の話題です。疾風展示室の壁面に、飛行戦隊に関する展示があります。特攻機の出撃には、その前後に飛行戦隊が飛び、特攻機を掩護していました。その戦闘によって命を落とした隊員も少なくありませんでした。
先日、四式戦闘機「疾風」の調査担当学芸員が、戦時中に撮影された疾風が写る写真の撮影現場を特定しました。山並みの形をもとに学芸員が現地を巡り、平地からの観察に加えてドローンによる障害物のない状態での照合の結果、東西方向の滑走帯の延長線上の、飛行場東側付近であることを突き止めました。飛行戦隊が使用していた疾風が、離陸に備えてこの場所に多数駐機されていたことがわかります。
この写真は、疾風展示室の説明パネル内に印刷されている写真です。写真原本の所在は不明ですが、疾風展示室が建設された平成9年当時、飛行戦隊の戦友会の方が所有していたものをお借りして説明パネルを作成したと考えられます。
開館中、零戦展示室等の天窓の一部を開けています。従来は、資料保存の観点から外気を館内に取り込むことは行っていませんでしたが、コロナ禍に入ってからは、感染症予防のために外気をとりこみ換気対策に努めています。あわせて、虫・カビ調査や空気質調査などを定期的に行っており、保存対策にも努めています。
当館に保存されている東京陸軍航空学校の教科書、『國語教程』(昭和17年)です。その中に、「東西武士道ノ比較」という章があります。日本の武士道とヨーロッパの騎士道は似ている点があるということが述べられたあとに、武士道には切腹があることなどいくつかの相違点を挙げられています。文末には、ヨーロッパでは騎士制度は消滅したものの、その精神だけは「紳士」に受け継がれていること、日本でも同様に武士道精神は今も残り、軍人がその精神を尊び磨かなければならぬということが書かれています、当時の職業軍人にとって、「武士道」がどういう存在であったのかが垣間見える資料です。
平和会館の正面入り口の南側で、平和公園噴水工事が行われており、3月下旬頃完成予定です。大まかな形が出来上がってきました。どのような噴水が出来上がるのか楽しみです。
■本日の語り部の講話、特攻解説映像の上映時間(各回約30分)
・語り部の講話:11時、13時30分、14時45分
・特攻解説映像の上映:10時、12時
当館で展示している4式戦闘機「疾風」の調査を1月に行いました。その前後で少し変わった箇所があります。エンジン後部のカウルフラップを開いた状態に変更しました。カウルフラップを開くことにより、空気を多く取り込み、エンジンを冷やします。地上で試運転する時などにこのようにしました。
本日、特攻をテーマにした小学生の社会科作品の展示をスタートしました。この展示は、昨年夏休みの自由研究のために知覧特攻平和会館を訪れた、県内の小学5年生による作品展です。今年正月に、社会科コンクールで受賞したことを、当館の語り部に報告にきてくれました。調べたことをとても詳しく、丁寧にまとめられています。県内の児童が、特攻の史実を語り継ぐ取り組みを行っていることを広く知っていただきたいという思いから、作品をお借りし紹介することにしました。今後とも、多くの児童・生徒の皆さんに平和学習や自由研究で当館を御利用いただくことを願っています。この展示は、4月5日まで行います。
疾風展示室に展示している、四式戦闘機「疾風」の工場に勤労動員していた中学生への表彰状と副賞のチョッキです。昭和19年9月から10月の二か月間にわたって勤労し、中島飛行機株式会社の太田製作所長から表彰を受けたものです。
疾風展示室の展示ケースに、陸軍四式戦闘機の操縦法などが書かれた取り扱い説明書を展示しています。昭和19年当時のもので、右上には「軍事機密」という文字も見えます。
コロナ禍が続いていますが、当館でも感染対策に配慮した取り組みを行いながらお客様をお迎えしています。写真は、遺品室中央のスペースです。距離を保ちながらお座りいただくように、長いすに表示をしていますので御了承ください。
早朝は冷え込みましたが、やわらかい朝日が降り注いでいます。今日も早朝から、公園内を清掃する方々によって、落ち葉が集められています。
コロナウイルス感染対策として、当館ではボタンを押して展示を見られるコーナーに消毒を設置しております。展示をご覧いただいた際にはご使用くださいますようお願い申し上げます。
遺品室の柱壁をこのような展示にしたのは、コロナ禍に入ってからでした。一時的な措置として行ったものですが、常設の状態が続いています。ここには、もともとタッチパネル式のモニターがあって、隊員情報システムや手紙や遺書をデジタルで読むことのできるコーナーでした。新型コロナウイルス感染症の予防対策として、手を直接触れる必要のない展示にしています。
震洋艇展示室の風景です。少しだけ模様替えをしたのにお気付きでしょうか。写真中の展示ケースはこれまで背中合わせに並べていましたが、L字型の配置に変更しました。このコーナーでは、空襲に関する説明をしています。
知覧町護国神社の参道脇にある灯籠です。昭和52年に遺族が建立したもので、両脇に建っています。ここで注目したいのは昭和52年という時期です。戦後32年目にあたりますが、昭和20年に亡くなった方を弔う33回忌の年にあたります。護国神社には、戊辰戦争、西南戦争、日清戦争、日露戦争、日中戦争、太平洋戦争で戦死した軍人・軍属の方々の御霊がまつられています。周辺に並ぶ灯籠には、戦没者に対する遺族の方々の思いが形として現わされていることに気づかされます。
昨日、平和会館オリジナルグッズに新しい商品が登場しました。ロゴマークをあしらった一筆箋です。表紙は、会館リーフレットと同じデザインを用いています。このロゴは、特攻機が飛びたった軌跡をあらわしており、背景には空の色。出撃を見送った知覧の人々が目にしたであろう光景をイメージしてデザインされたロゴです。一筆箋は1個300円でロビーカウンターにて販売しています。
遺品室中央に展示している航空機は、一式戦闘機「隼」のレプリカです。知覧飛行場で出撃する様子を再現した展示です。この写真の左側、尾翼のデザインに注目ください。当時、番号を図案化するなど所属部隊を示すデザインが彩色されていることが多かったようです。