05月31日(月)
企画展「三十一音の遺書-特攻隊員が紡いだ短歌-」は、本日までの開催です。開催中に御見学いただいた皆様、ありがとうございました。
今日の平和会館
企画展「三十一音の遺書-特攻隊員が紡いだ短歌-」は、本日までの開催です。開催中に御見学いただいた皆様、ありがとうございました。
梅雨の晴れ間の青空がひときわ鮮やかに感じる朝を迎えています。新型コロナウイルス感染拡大が厳しい状況は続いておりますが、皆様にとって心穏やかな一日となりますように。
館内ロビーにて平和会館オリジナルグッズのセット販売を開始しました。内容は、会館ロビーにある壁画「鎮魂の賦」をデザインした「図書カード800円」と、千羽鶴を再生紙にした「メモ帳200円」に、知覧茶10gと会館リーフレットを添えた詰め合わせです。定価1,000円ですが、今回は100個限定でセット価格700円で販売します。ご来館の際は是非、お土産にお買い求めください。
開催中の企画展「三十一音の遺書-特攻隊員が紡いだ短歌-」は、今月31日までとなっています。まだ御覧になっていないお客様におかれましては、この週末にどうぞ御見学ください。なお、この展示の内容をまとめた小冊子を500円で販売しています。郵送での購入も可能ですので、御希望の方はお電話ください(0993-83-2525)。
新型コロナウイルスはまだまだ収束の兆しを見せていませんが、当館は通常通り開館しています。感染予防対策として、お客様には必ずマスク着用と入館前の手指消毒、健康チェックシートへの氏名・連絡先記入をお願いしており、サーモグラフィーの自動検温により発熱者の有無を確認しています。また、梅雨に入り雨の日が続いていますが、外気を取り込み換気対策を行い、アルコール消毒による館内清掃も徹底して行っております。
遺品室中央です。以前にも御紹介しましたが、この展示は知覧飛行場での見送りの様子と、開聞岳付近の上空を沖縄へ向かって飛んでいくという2つの場面を再現したものです。当館語り部の講話は、この会場でも行っていますので、当時の様子を思い浮かべながらお聞きいただくことができます。
昭和20年の昨日、5月24日は義烈空挺隊が沖縄の飛行場への強行着陸を行った日でした。義烈空挺隊は24日の夕方に熊本県の健軍飛行場を離陸し、午後10時ごろに突入しました。この攻撃によって混乱しているであろう沖縄の米軍に対し、翌25日、大日本帝国陸軍は特攻機120機を準備していました。しかし、天候不良により実際に突入したのは、知覧・都城・万世・大刀洗から出撃した24機だけでした。知覧からは一式戦闘機「隼」、三式戦闘機「飛燕」、四式戦闘機「疾風」に乗り込んだ振武隊隊員が出撃しています(『戦史叢書』575頁、『陸軍航空特別攻撃隊史』205頁)。写真は四式戦闘機「疾風」。
零戦展示室の立体型展示ケース内に、黒と紫の説明パネルを追加しました。立体型展示ケースは16面あり、それぞれの説明パネルには、特攻隊員にまつわるエピソードを紹介しています。これまで、語り部の講話や音声ガイド機ではあまり多くは説明されてこなかったような内容を盛り込みました。
例年より早い梅雨に入った知覧ですが、今日は朝から晴れてとてもいい天気です。
久しぶりの快晴に、平和会館の周囲に咲く花も微笑んでいるようでした。
【本日の予定】
■語り部の講話:10時、11時、13時30分、14時50分(各回 約30分・視聴覚室)
■特攻解説映像の上映:12時(各回 約30分・視聴覚室)
当館に保存・展示している陸軍四式戦闘機「疾風」は、南九州市指定有形文化財(歴史資料)に指定されています。
昨日、知覧特攻慰霊顕彰会が遺族の皆様方へ発送する発送物の封入作業を行い、当館スタッフも手伝いました。例年、5月3日に顕彰会が主催する知覧特攻慰霊祭が開催されていますが、今年は昨年に引き続きコロナ禍のため中止となり、関係者のみで参拝されました。顕彰会は、遺族の皆様方とつながりと保ちながら、特攻隊員の慰霊を続けています。知覧特攻平和会館は、こうした交流を背景として、遺族の皆様から提供された遺品を大切に保管・展示して後世に伝えていっています。
先日、当館の語り部が玄関前の「平和の鐘」の支柱や床面に付着した苔や海苔を高圧洗浄機で除去して洗浄しました。雨が降る日が続いていますが、御来館の際に「平和の鐘」にもお立ち寄りいただければ幸いです。今日も一日、雨の予報です。
本日のDVD・講話の予定時刻と場所の表示です。特攻作戦に至るまでの経緯や、特攻隊員のエピソード、いくつかの手紙や遺書を紹介する内容で、どちらも約30分です。当館の語り部5人は、それぞれ取り上げる隊員が異なっていますので、お時間にゆとりのあるお客様は、回を分けてお聞きになることも可能です。なお、講話中は会場後方の扉は開放しており、途中入室・退室も可能ですので滞在時間に合わせて御拝聴ください。講話室は、館内左奥にあります。
館内ロビーカウンター横の壁にあるB0サイズのパネルを、内容を更新しました。平成31年4月に締結した、万世特攻平和祈念館・大刀洗平和記念館との3館連携協定を紹介する内容です。
現在、夏の企画展の準備を担当学芸員らが進めています。タイトルは「海底からの証言-誠飛行隊とUSSエモンズ-」。九州大学や沖縄の研究者らの調査により、沖縄の海に沈むエモンズ号は、陸軍特別攻撃隊のうち、誠飛行隊による特攻攻撃を受けたことがわかっています。この企画展では、研究者の方々の調査成果と当館に保管されている隊員らの遺品をもとに、誠飛行隊の特攻攻撃とエモンズ号の沈没にまつわる史実を紐解きます。
3月末から始まった特攻作戦も5月になると梅雨による天候不良、戦力を使い果たしたことによりだんだんと出撃機数が少なくなっていきます。
写真は特攻隊員が寝泊まりした三角兵舎(復元)です。山中に造られた兵舎で出撃までの数日間を過ごしました。
【本日の予定】
■語り部の講話:11時、13時30分、14時50分(各回 約30分・視聴覚室)
■特攻解説映像の上映:10時、12時(各回 約30分・視聴覚室)
今朝、館内の施錠開錠をしていると突然警報ブザーが鳴り、慌てて観音堂に駆けつけて見ると、白い猫が立ち去るところでした。朝からドキッとする出来事で、目が覚めました。
会館周辺に植栽されているツツジは、ほとんどの花が散ってしまいましたが、会館前のツツジはまだ花びらを残しています。ツツジの花も、特攻隊員にゆかりのある花です。昭和20年4月17日の毎日新聞記事には、「花と特攻隊」と小見出しがあり次のような一文があります(旧字体は新字体で表記し、句読点を付加しています)。
「女学生たちには神鷲はみんな親しい兄さんである。八重桜、山吹、木蓮、つつじ、れんげ草。いろとりどりの花を摘んで来ては部屋一ぱいに飾り、操縦席の中に手製の人形をくくりつけるのも彼女たちの嬉しい仕事だ。(後略)」
この記事は、桜の枝を手に持ち特攻機を見送る場面が撮影された写真を研究する中で出会いました。研究成果は、今年3月末に発行した「紀要」に報告していますので、関心のある方は下記を御参照ください。
⇒ 知覧特攻平和会館 | 研究紀要 (chiran-tokkou.jp)
また、紀要1~3号は1部1,000円で販売しています。遠方の方も郵送にて購入することが可能ですので、購入御希望の方はお電話ください。
昨日、九州南部が梅雨入りしたとの報道がありました。例年よりもだいぶ早い印象ですが、昭和20年当時のこの時期の天候も不安定だったようです。生田惇著『陸軍航空特別攻撃隊史』(1977年発行)から当時の状況を考えてみます。「十二日は九州からの出撃はなく、台湾出撃の、次の特攻隊員が戦没した。悪天候が西から東に移動する関係で、九州と台湾で交互に攻撃する形になるのである。(後略)」「十三日薄暮にも、閉塞前線の雨をついて台湾から特攻機が中城湾の敵艦船を攻撃した。」と書かれています。一方、この日、沖縄の海に展開するアメリカ軍の空母から飛び立った920機の艦載機が、九州南部へ飛来して飛行場、交通機関、都市を攻撃しました。生田氏は、この時期の空襲を、次のように表現しています。「(前略)南九州を傍若無人に飛び回った。銃後の国民も含めて、南九州はすでに戦場の第一線であった。」(生田1977、202頁より)
このような状況の中、沖縄への特攻はさらに続くことになるのです。
写真は、知覧への空襲を紹介する当館内の解説パネルより。
九州南部地方が早くも梅雨入りしました。例年より2~3週間ほど早く、観測史上2番目に早い梅雨入りとのことです。コロナウイルスもこの湿気で終息すればよいのですが・・・。梅雨入りが早かった分、早めに梅雨明けが来ることを願っています。
コロナウイルス感染拡大が全国的に広がっており、鹿児島県でも感染者が増えております。
当館では、館内の消毒作業、館内換気などをより徹底し、安全対策に努めてまいります。来館者の皆様もマスクの着用、健康チェックシートの記入のご協力をお願いいたします。
今日も朝8時ごろから、平和会館周辺からブロアーの音が聞こえてきています。お客様が来館する前に、落ち葉やゴミなどを集める仕事をしている方々がいます。何気なく見えるこの風景も、いつも誰かの仕事によって成り立っていることを感じる朝でした。
震洋艇展示室の風景です。この部屋の壁に設置したモニターでは、米国国立公文書館から入手した、当時の米軍が撮影していた画像を見ることができます。特攻隊員が出撃するまでに書かれた手記を読むことだけでなく、体当たり攻撃を受けたアメリカの艦船の様子を知ることで、特攻を行った側と受けた側の双方の視点で史実を見つめていこうという試みです。
昨日は、政府より緊急事態宣言の延長等が発表されました。また、鹿児島県でも警戒基準がステージ3へ引き上げられました。
当館では、館内の定期的な換気・消毒に努め、お客様にはマスクの着用と健康チェックシートへの記入を御協力いただき、安心して御来館いただけるよう対策しております。
この状況が少しでも早く終息することを願いたいものです。
館内に設置しているタッチパネル式の検索システムは、コロナ禍により使用を中止しておりましたが、会館ロビーに設置している1台のみ、稼働を再開しました。台の横には消毒液を置いていますので、使用前・使用後には必ず手指の消毒をしていただくようお願いします。遺品室内の検索システムや、貸出用音声ガイド端末は、引き続き使用を中止します。皆様の御理解・御協力をよろしくお願いいたします。
ゴールデンウィークが終わり、館内外は静かな朝を迎えています。連休中に御来館いただいた皆様、当館にお越しいただきましてありがとうございました。さて、スピーチコンテストの募集は今月末までとなっています。中学生の部だけは県内を対象としていますが、高校生の部と一般の部は広く全国から募集していますので、多くの皆様からの応募を心よりお待ちいたしております。
連休最終日の今日は、朝から雨風が強く吹き込んでいます。
雨で滑らないように、平和会館の入口にマットを敷いてありますが、足元には十分お気をつけてお越しくださいませ。
昨夜は、美しい和花火が知覧の夜空を彩りました。これは、一般の方の想いにより、御霊を導く道しるべとして、鎮魂・慰霊をテーマとして打ち上げられました。
ゆっくりと打ちあがる和火が心穏やかなひとときでした。
例年、5月3日は知覧特攻平和観音堂で「知覧特攻基地戦没者慰霊祭」を開催しておりますが、今回もコロナ禍により中止となりました。式典はありませんが亡くなった特攻隊員の方々を追悼し、戦没者に祈りを捧げたいと思います。
また、GWに入り来館者が増えております。館内に入る際には手指消毒の徹底、マスク着用、健康チェックシートの記入をお願いいたします。
例年ならば、5月3日に知覧特攻平和観音堂で特攻戦没者の慰霊祭が開催されます。しかし、コロナの影響で昨年に続き今年も中止となりました。ご遺族・関係者が参列され、連休中なので多くの来館者で賑わっていたことが思い出されます。来年こそはコロナも終息し、慰霊祭が開催されることを願っております。
【本日の予定】
■語り部の講話:11時、13時30分、14時50分(各回 約30分・視聴覚室)
■特攻解説映像の上映:10時、12時(各回 約30分・視聴覚室)
開催中の企画展「三十一音の遺書-特攻隊員が紡いだ短歌-」の図録は、好評販売中です。展示の中で解説している内容を、御自宅でも御覧になることができます。当館では、このような資料の写真を掲載した冊子は初めての発行です。この機会にどうぞお買い求めください。1冊500円ですが、部数に限りがあります。館内ロビーカウンターでお買い求めいただけます。